子どもの預け先について: ファミリーサポートセンター

質問

ファミサポ(ファミリーサポートセンター)について教えて下さい。


回答 【hiro】

ファミリー・サポート・センターは、会員同士が助け合って、育児の相互援助活動を行う組織です。
育児の手助けがほしい会員からの依頼に応じて、育児を手伝ってくれる会員を紹介しています。

  • 育児の手助けが欲しい方 : 依頼会員
    0歳から小学校6年生までの子供をもつ家庭の方。
  • 育児を手伝いたい方 : 提供会員
    自宅で子供を預かれる方。資格・経験は問いません。
  • 育児の手助けを頼んだり、手伝ったりする方 : 両方会員
    依頼会員・提供会員を両方兼ねる方。

私の市の場合は、保健センターにファミリー・サポート・センター(通称、ファミサポ)事務局があります。 市町村役場とは別の場所にあるため、保健センターで育児相談会がある日に行ってきました。

受付で「入会したい」旨を伝えます。 (アポなしでOKでしたが、市町村によって異なりますので、事前に確認しましょう。) 事務局の部屋で、担当者からファミサポの概要説明を伺い、内容を理解した上で、入会申込書を記入します。 必要なものは、印鑑のみ。 説明を受けている間は、子供用におもちゃを出してくれましたので、娘は横でおもちゃで遊んでいましたよ。 その後、会員証用に担当者がデジカメで写真撮影。


実際に利用する場合の流れは、以下の通りです。
ファミサポの特徴は、預けたい希望する日時の情報を元に対応できる人を探すところから始まります。

  1. 依頼会員(預けたい方)に預ける事由が発生した場合、その旨をファミリー・サポート・センターに申し出て下さい。
    ※すでに会員登録していることが前提となります。
    ※依頼する日時、子供の名前、年齢、預けたい事由をまとめて正確に伝えましょう。
    ※私の場合は、提供会員が「近所・女性・育児経験者の方」を希望していました。

  2. ファミサポは、提供会員(預かる方)の中から依頼内容に合う会員を探し出し、連絡・調整を行います。
  3. ファミサポは、依頼会員へ依頼内容に対応できる提供会員を紹介します。
  4. 依頼会員は、ファミサポより聞いた提供会員連絡先へ連絡し、預ける日の前に「事前打ち合わせ」できる日程を調整・決定します。
    ※事前打ち合わせの場所は、実際に子供を預かる提供会員ご自宅のケースが多いです。中には、ベビーシッターのように、依頼会員のご自宅で預かってもらうケースもあります。
  5. 依頼会員・提供会員の両者で「事前打ち合わせ」を実施します。
    ※子供と一緒に、依頼内容や子供の特徴、緊急時の連絡先などの情報交換をします。

  6. 援助活動=実際に預かってもらう当日を迎えます。
  7. 終了後に、依頼会員は、提供会員から子供の様子を伺い、費用を支払います。
  8. 提供会員は、活動報告書を記入し、ファミサポへ報告します。


利用者の声

<メリット>

  • 導入している市町村が多いため、全国どこへ転勤になっても利用しやすい。
  • 比較的自宅から近所で預かってもらえる。
  • 1対1保育なので、子供をしっかりと見てもらえる。
  • ベビーシッターより気軽に利用でき、安価な費用で保育してもらえる。
  • 補償保険に加入しているため、万が一の事が起こった際にも安心。
  • 市町村によっては、病児・病後児の保育も可能。
  • 保育施設や学校、習い事への送迎など、屋外活動も依頼できる。

<デメリット>

  • ファミサポ登録者(預かり側)が少なく、市民の理解があまりない地域がある。
    「見ず知らずの他人に子どもをあずけてまで働くのか」「なぜ幼稚園や保育園があるのに一個人にあずけるのか」と言われた。
  • 利用する時、かなり早くからの申請が必要。つまり、当日の子どもの急病などには対応できない。
  • あくまでも「有償ボランティア」の制度であるため、依頼に全て応えてもらえるわけではない。
    ※希望する日に誰も提供会員がいない、ということもありうる。
  • 保育園の一時保育よりは割高の費用となる。
    ※私の市では、1時間600円。某保育園では、半日600円、8時間1800円で一時保育利用可能。
  • 保育の質が会員間で差がある場合もある。
    ※一応、市町村で保育に関する基礎的な講習を受けているはずですが、民間の保育施設と違ってチェックする目が無いのが親としては気になるところ。
  • 保育環境も会員間で温度差あり。
  • 事前打ち合わせの日程調整や内容など、相性が合わない場合もある。

【記事作成:Suaiメンバー、編集:Miwa、最終更新日:2011/9/30】